2020ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞 2020トロント国際映画祭観客賞受賞

NOMADLAND ノマドランド

INTRODUCTION

史上初!ベネチア映画祭〈金獅子賞〉&トロント映画祭〈観客賞〉2冠制覇

新たな時代に突入した映画界の先頭に立つ
新鋭クロエ・ジャオ

世界で最も長い歴史を誇るベネチア国際映画祭の金獅子賞と、アカデミー賞®に最も近い賞との呼び声も高いトロント国際映画祭の観客賞をW受賞するという、映画史上初の快挙が成し遂げられた。世界各国のメディアからも大絶賛を浴び、レビューサイトRotten Tomatoesで97%Fresh(2021.1.10 時点)という破格の評価を獲得し、映画賞前哨戦を独走する作品だ。

今も未曾有の状況が続くなか、欧米、アジア各国で開催が実現した映画祭で受賞リストを伸ばし続ける監督は、前作の『ザ・ライダー』でも映画賞43ノミネート24受賞という栄誉に輝いたクロエ・ジャオ。マーベル・スタジオが贈る、『アベンジャーズ』シリーズに続く最新ヒーロー超大作『エターナルズ(原題)』の監督にも大抜擢された新鋭だ。
今、絶対に見逃せない一本が、いよいよ日本公開を果たす。

2度のアカデミー賞に輝くフランシス・マクドーマンドが、
実在のノマドたちと共演
かつてない表現ジャンルを確立

ファーンを演じると共に製作も担ったのは、『ファーゴ』と『スリー・ビルボード』で2度のアカデミー賞®主演女優賞に輝く名優、フランシス・マクドーマンド。マクドーマンド自身の生き方や考え方、ファッションなどライフスタイルのすべてを投影して、ファーンというキャラクターが創り上げられた。ファーンと心を通わせるデイブ役には、『グッドナイト&グッドラック』で、ベネチア国際映画祭男優賞を受賞し、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたデヴィッド・ストラザーン。ファーンとデイブの物語も、マクドーマンドとストラザーン自身の関係性を反映しながら構築された。

撮影方法も従来とは異なり、実在のノマドたちのなかにマクドーマンド自らが身を投じ、彼らと路上や仕事場で交流し、荒野や岩山、森の中へと分け入った。ファーンと深い絆を結ぶ、ボブ・ウェルズ、リンダ・メイ、スワンキーも本人自身の出演だ。そうして、ジャオ監督と、『ザ・ライダー』『ゴッズ・オウン・カントリー』を手掛けた撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズの手によって、ドキュメンタリーとフィクションの境界線を軽々と超える、全く新しい表現ジャンルが切り開かれた。

大反響を巻き起こしたノンフィクションの映画化
アメリカの大自然を背景に、
今この時代を希望で照らす感動のロードムービー

原作は、「ニューヨーク・タイムズ」やAP通信、ロイターなどの一流媒体で腕を振るう気鋭のジャーナリスト、ジェシカ・ブルーダーが、数百人のノマドを取材して書き上げたノンフィクション「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」(春秋社刊)。アメリカで出版されるや大変な反響を呼び、日本をはじめ世界各国で翻訳されている。

ファーンと観る者の心情の架け橋となる心にしみいる音楽は、『最強のふたり』や『三度目の殺人』の音楽を担当したイタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディ。
果たして、ファーンが見つけた〈私の生きる道〉〈生きる場所〉とは── ?  誰もが初めて経験する新しい時代の希望を、広大なアメリカ西部の美しくも厳しい自然の中で発見するロードムービー。

STORY

企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、〈現代のノマド=遊牧民〉として、季節労働の現場を渡り歩く。その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく──。

CAST

FRANCES MCDORMAND
1957年、アメリカ、イリノイ州生まれ。『ミシシッピー・バーニング』(88)、『あの頃ペニー・レインと』(00)、『スタンドアップ』(05)でアカデミー賞®にノミネートされ、『ファーゴ』(96)と『スリー・ビルボード』(17)で同賞を受賞する。
今後の出演作には、サーチライト・ピクチャーズ配給、ウェス・アンダーソン監督の『The French Dispatch』(21・原題)、A 24製作、ジョエル・コーエン監督、デンゼル・ワシントン共演の『Macbeth』(原題)がある。

FILMMAKER

CHLOÉ ZHAO
1982年、中華人民共和国、北京生まれ。北京と、その後イギリスのブライトンで育つ。アメリカ移住後、マウント・ホールヨーク・カレッジで政治学を、ニューヨーク大学で映画制作を学ぶ。脚本家、監督、プロデューサーを務めた最初の長編映画『Songs My Brothers Taught Me』(15・原題)は、2015年のサンダンス映画祭でプレミア上映される。続く長編2 作目『ザ・ライダー』(17)は、2017 年のカンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映され、アート・シネマ賞を獲得した。
待機作に、マーベル・スタジオの『エターナルズ』(21・原題)がある。

AUTHOR

JESSICA BRUDER ジェシカ・ブルーダー(原作)
社会問題やサブカルチャーを中心に取り上げるジャーナリスト。ハーパース・マガジン、ニューヨークマガジン、ワイヤードなどで執筆し、コロンビア・ジャーナリズム・スクールで教鞭をとっている。
本作の原作である「ノマド:漂流する高齢労働者たち」を書くために、自身もキャンパー・ヴァンで生活をしながら、伝統的な定住を捨てて路上に出た漂流する労働者たるアメリカ人が、仕事から仕事へと旅をし、不安定な経済状況の中、居場所を探り当てる様を記録してきた。そのプロジェクトは年月にして3年、距離にして15,000マイル以上~西海岸から東海岸まで、メキシコからカナダ国境まで~に及んだ。